【美人女社長】第7話 トレジャー

電気街は掘り出し物の宝庫だ。
財宝を掘り当てようと、トレジャーハンターが集まってくる。
 

狙いを定めたハンター達の目は恐ろしくも感じてしまう。
しかし、こちらも負けてはいられない。
とにかく安く手に入れたい。財宝ってほどでなくても、まずはパソコンを組み上げたい。
 
しばらく散策しながら、お目当のものを探していく。
なかなか欲しいものを見つけると言うのは難しい。
いくら探しても見つからない。
 
すこし休憩しよう。行列ができているとんこつラーメンの店に入ることにした。
行列ができていてもラーメン屋ってのは流れが早いからすぐに入店できる。
 
豚骨の香りがすこし鼻につくけど、それがまたいい。
クサイものって、なんだかクセになる。
 
結局、替え玉も頼んでしまった。食欲が満たされたところで、宝探し再開だ。
と思ったのだが、慣れない街で、慣れない買い物、満たされた食欲。
パソコンのことなど、すこしどうでもよくなった。
 
とりあえず、公園のベンチに向かい、一服をすることにした。
「はあ…」
やっぱり帰ろう。
張り切って電気街まで来たけど、思うようにいかないし、疲れがどっと溜まった。
また、改めて買い物に来よう。
 
こういうところが自分のダメなところだと感じている。
なかなかゴールまでたどり着くことができない。
やると決めたクセにすぐに折り返してしまう。
 
それは単純に、そこまでしなくても現状に不満がないからだ。
なんだか悪い癖が体に染み付いてしまっているのかもしれない。
 
帰り道にそんなことを考えたが、すぐにどうでもよくなった。
まあ、なるようにしかならない。
 
※この物語はフィクションです。
 
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