iPhone X や iPhone 8 で Bluetooth 5.0 を活用し ハイレゾ、LDAC は実現できるか

iPhone XiPhone 8 においては Bluetooth 5.0 という規格に対応しています。

「iPhone X」や「iPhone 8」に搭載された「Bluetooth 5.0」で何ができるようになるのか

iPhoneBluetooth 5.0 との組み合わせで、一番期待するところはやはり ハイレゾ 音源を活用した高音質リスニングでしょう。
以下をご理解いただくと、今後のオーディオに対する…特にワイヤレス・オーディオに対する未来が見えてくるかと思います。

ハイレゾ という波

現在、日本国内ではハイレゾブームと言っていいかと思います。
ハイレゾリューションオーディオ の略語であるわけですが、読んで字のごとく、高音質オーディオとなります。

厳密には、デジタル方式の中でも一部の方式に限って言う場合などがありますが、広義かつ言葉の通りに捉えると、通常のCDよりも情報量が多いデータのことをハイレゾと言いたいと思います。

SACD(スーパーオーディオCD)

10年以上前から、クラシックや一部のジャズではスーパーオーディオCD、略してSACDと言われる規格での録音技術によって、「ハイレゾ」と言うものが求められていました。
クラシックやジャズの愛好家については、オカルトと紙一重と言われかねないオーディオの世界観が存在します。

車が買えるほどの、スピーカーシステムや、再生装置、さらには室内の環境。
そして、電源が安定しないとノイズが入るなどの理由で、電源を整備したり、オーディオのために自宅に専用の電信柱を設置するなんて言う噂話も良く聞いたものです。

もちろん、ケーブル・配線に関してもシビアで、素材がどうとか長さがどうとか被膜がどうとか、オカルトまがいの世界観が存在していて、立ち入りづらいものでありました。

ポータブルでのハイレゾ化

もともと、その様にして築き上げられた日本のオーディオの世界観。それは必ずアナログを利用する比率が高い必要がありました。
特に再生装置については、なるべくデジタルによるノイズを避ける考え方があり、パソコンからの音源などはご法度でした。

しかし、ピュアオーディオという世界であったりするものが技術の進歩によって、少しずつデジタルを取り込み始めたのです。
私はデジタルに移り変わる中で、かなりオーディオにハマっていたのでその流れをヒシヒシと感じていた一人です。

そう言った、特にはクラシックやジャズが主流であった、比較的上流の方々の高音質でピュアな音源を楽しむ趣味が少しずつ、ネット上で拡散されていきます。
そして、デジタルとの共存率も少しずつ広がって行くのです。

その事実を知ったオーディオ好きが憧れを抱き、いつからかポータブルに持ち込まれて行く様になったと感じます。

ポータブル・アンプ

現在の30代、40代くらいのオーディオマニアの方は、iPod でかなり試行錯誤していたことでしょう。
今では、ハイレゾに対応したポータブルオーディオが存在しますが、10年ほど前までは、iPod を改造したりiPodに全く別のOS(オペレーティングシステム)を入れることで、何らかの音質改善を図ったり、iModと言われる改造iPodが一斉を風靡していた時期があります。

音源の高音質化に続き、アンプの利用による高音質化が出てきました。
当初はポータブル・アンプという製品カテゴリ自体が少なく、オーディオマニアは情報を収集することが大変困難で、特に輸入品のアンプで楽しんでいたと思います。
それが今や、ポータブル・アンプはポタアンなどと呼ばれて、かなり入手しやすいものへと変わりました。

はっきり言ってこの世界がこんなに広まるとは思っていませんでした…

デジタルの流れ

アンプが一通り出回ったところで、オーディオマニアはデジタルデータとアナログデータの変換に着目しました。
一般的に音源はデジタルデータとしてiPodやiPhoneに格納されているわけですが、それをDAC(デジタル -> アナログ コンバータ)によってアナログに変換します。

そのアナログの音を高品質のポタアンを利用することで高音質で楽しんでいたわけです。
ある時、それまでできなかった、iPod/iPhoneのデジタルデータをそのまま外に出力することが可能になりました(iPhoneの仕様として)。

要するに、ポータブル業界ではデジタルからアナログへの変換はiPod任せであったものが、それさえもユーザーのお好みで選択できる時代がきたわけです。
ここで、ポータブル・オーディオの世界はほとんどスピーカーや据え置きのオーディオシステムと変わらない選択肢を手に入れたわけです。

Bluetooth の普及

無線の中でもBluetoothが確立され始めると、実験的にオーディオ業界・ポータブル業界ではBluetoothが広がり始めます。
そして、特に有名メーカーに加えて、新しいメーカーがデザインされたBluetoothヘッドフォンを発売し、ワイヤレス・オーディオの世界が作られるわけです。
オーディオファッションが結びつくことで、新たな世界の誕生であったでしょう。
ロックやポップスを好む若い世代は音質ではなく、よりファッション性の高い製品を好んでいるでしょう。

しかしながら、時の流れとともに、ファッションワイヤレスオーディオで音楽の楽しみを知った世代が年齢を重ね、様々な音楽をしり、やはり行き着く先は高音質化なのです。

ワイヤレス・オーディオ

Bluetoothによる普及で、ワイヤレス・オーディオの時代が確立されていきます。
しかし、Bluetoothはワイヤード・オーディオと比較にならないほどの音質面での欠点があります。

この時点で、オーディオマニ名の中でも高音質組は有線によるリスニングでオーディオを楽しんでいるでしょう。

特に高音質組

  • 再生装置
  • DAC
  • アンプ
  • 有線イヤホン

という、それぞれを選択し自分の好きな様に組み立ててきたわけです。
Bluetoothは残念ながらデジタルデータを耳元に配信しBluetoothヘッドホンの中で、D->A、アンプによる増幅が行われるわけで、Bluetoothオーディへ移行するということは、またオーディオ混迷期の原点に戻ってしまうのです。

Sony の挑戦

Bluetoothに限界を感じ始めているのは、高音質組の中の人柱だけではないでしょう。
各メーカー自体も独自のプロトコル(通信プロトコルのレベルで独自)を利用して高音質化に挑戦したりしていました。
そこで、Walkman(ウォークマン)のSonyがaptX、加えて LDAC などの音声コーデックをリリースすることで、比較的高音質の音源を既存のBluetoothで実現できる様になりました。

これは本当に素晴らしいことで、当時ポータブルオーディオが、MDなどの時代からMP3プレイヤーと呼ばれる現代の形に変わる中で、iPodを選び続けてきたポータブル・オーディオマニアの心を揺さぶり、多くの方がWalkmanへ流れていったでしょう。

DAC、アンプなどにコストかけて、さらにはポータブルでありながら携帯性が下がってしまうこの「高音質組」に嫌気がさし始めていた方もおられるかもしれません。

まだまだ、余地はあるわけですが、それなり高音質とSonyのチューニングは万人ウケする素晴らしい選択肢かと思います。

Bluetooth 5.0

しかしながら、系統としてはピュア好きのオーディオマニアは、少し味付け濃いめのWalkmanよりもクリーンiPhone/iPod期待しているでしょう。
残念ながら、いまだにかさ張るシステムをカバンにしまいながら、iPhoneを利用して高音質なポータブル生活を送っている方は多いでしょう。

「iPhone X」や「iPhone 8」において、様々な機能追加がされた 5.0 という規格ですが、音楽愛好家にとって最も気にするべき点は、通信速度の向上です。

これにより、データ量を増やして通信を行うことができるわけで、高音質データの無線通信が現実的になるわけです。

Appleでは現状、Bluetooth通信に乗せることができる、画期的(音質面での)な音声コーデックを持ち合わせていません。
しかし、Bluetooth 5.0によって、データ量が増えているため、必ず高音質Bluetooth製品は登場します。

コーデックの工夫であったり、新たなプロファイルなどが出てくるかもしれません。
Bluetooth 5.0による通信データ量の増加はワイヤレス・オーディオ業界を高音質へ進んでいると思います。

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