なぜ新型iPhoneの発売時期が近づくとリーク情報を期待してしまうのか

なんとも言えないニュースです。

Apple、情報リークを厳禁するメモがリーク。12人が逮捕されたとも

少なくない方々は、Appleの新製品、特に iPhone の新しいモデルが発表される時期になると最近ではリーク情報を期待してしまいがちです。
本来、企業における新製品に携わる方々は、秘密保持契約を締結するはずです。
これにより、企業の秘密は保持され、安心して外部の技術者に開発を委託したりすることができるわけです。

なぜリークするのか

今や、Appleの製品開発に携わることよりも、どうにかして内部に潜入し、情報をリークすることがヒーローになれると勘違いしているのかもしれません。

ソフトウェアに限らず、ハードウェア開発において、自分の仕事を誇りに思っていても説明するのが困難なことは良くあります。
例えば、ある製品の全てを1人の技術者が開発、製造するということはありません
ある工場の技術者はこう言うでしょう「あのデバイスのこの部分のネジを製造している
あるデザイナは「あのソフトウェアのこのアイコンを作った」と誇らしげに語るでしょう。
業界に携わる方ならば、そのキーワードの偉大さに驚くものですが、一般の方にはピンとこないものです。
※技術的情報だけではなく、そこに従事していること自体を秘密保持する契約もあるでしょう

技術者における自慢は総じて本当に偉大である場合が多いのです。
しかし、その他の方々は完成品に対する評価でしかありません。もちろん当然のことです。

初めは、仲間内のお願いから始まったかもしれません。
あそこに勤めているなら、こっそり新しい情報を教えて」とか。
仲間内だけの秘密の情報共有が、いつかのタイミングで報酬が発生するようになったのかもしれません。
そして、ブログなどの媒体を通じて、注目を浴び、なんらかの形で収入につながるでしょう。
エスカレートする情報展開は世界中が期待し、やってはいけないことでヒーローになれるし、報酬を得られる
感覚が麻痺しているとしか思えません。

ただ、偉大な製品に携わることそのものが偉大であり、情報リークしてしまう方々は、一度考え直して欲しいものです。

リーク情報なしで楽しめないのか

ある時期になれば発表されることを待ちきれない
そんな感情は当然のことだとは思います。そのような需要があるからこそ、リークという供給が成立するのかもしれません。

そして、この関係はビジネスにさえなってしまっているのです。

本来、ユーザはAppleに期待をしてAppleはそれを裏切る関係であると思っています。
そうやって、感動を得ることが私はできました。

Appleとユーザの駆け引きのはずが、その中間に介在するものによって、情報の価値が下がってしまっているのです。
当然、拡散されたリーク情報は目に飛び込んできます。
リーク情報信憑性自体も年々高くなり、リアルなものになってきています。

そして、リーク情報によって多くの情報を知ってしまい、来るべきその日には感動を得ることができなくなってしまってさえいます。

様々な情報から推測し、このようなiPhoneになるだろう。とか、こんなiPhoneであったらいいなとか。
その程度では楽しめなくなってしまったのかもしれません。

日本であれば、Appleのイベントを夜中の2時、3時までみて、高まる感情を抑えながら出勤までの仮眠を取り、案の定遅刻する。
こんなことをしても今やアナログ的な人間と勘違いされます。

翌日のトップニュースには全ての情報が整理された形で展開されているからです。

真実を楽しまない

明らかになってしまった事柄というものは、あっけないものです。
今後もリーク情報は絶えないかもしれません。
しかし、それを知ったからといって、物欲は満たされませんし、根本的な欲求は満たされません
いずれにしろ、来るべき日を待つしかないのです。

今後発表される真実ではなく、さらにその先に期待する未来をユーザが思い描くことこそ、全てのプロダクトに対する敬意だとは考えています。

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